LOVEPAIN③
その成瀬が頼んだカフェ·ド·パリと言うスパークリングワインのボトルと、
私のオレンジジュースが運ばれて来ると、
ヘルプと言う形で一人のホストが私の横に腰を下ろした
「広子、俺の事覚えてる?」
「いえ?」
その顔を見るが、誰か全く分からない
でも、私の名前を知っているから、
初対面ではないのかな?
「前回、モモちゃんと一緒に来てたでしょ?
俺、カズ!
前はあんなにも、広子俺に甘えて来てたじゃんかぁ」
そう言われ、なんとなくそのカズと言うホストを思い出して来た
須田が来る前に私の横に居た、
あのホストだ……
でも、前回私はこのカズに甘えてもなければ、
大して話してすらいない
「へぇ、甘えてたんだ~」
聞こえて来たその冷たい声に、
慌てて成瀬の方を振り向き、
違う、と何度も首を振った
「なぁ、カズだっけ?
あのナツキって奴の太客は、いつもいくらくらい使うわけ?」
「あ、あの社長?
うーん。
最低でも、100万くらいは。
閉め日前とか、300万近く落とすかな?」
「そう。
この店、カード使える?」
「あ、はい。大丈夫です」