LOVEPAIN③
「本日、撮影の方を担当させて頂きます、木村と申します。
成瀬さんの方は、お久し振りですね」
そのカメラマンと思わしき中年の男性は、
私達の前へと駆け寄って来ると頭を下げる
口の周りのヒゲが、カメラマンっぽい
「木村さんなら、安心ですね。
今回もいい写真、期待してます」
成瀬は、そう笑顔を返していた
成瀬とその木村さんは、
以前にも一緒に仕事をした事が有るのだろう
「じゃあ俺達、
一回シャワールームの方へと行ってきます。
衣装はあれですか?」
成瀬は床に無造作に置かれた紙袋を見ながら、
私の肩をそう言って、押す
「はい。とりあえずはビキニからみたいです。
竹田さん、そうでしたよね?」
途中から、木村さんは少し離れた場所に居る、
その竹田さんと言う中年の男性に声を掛けていた
多分、この人は今回撮影する雑誌の編集部の人で、
もしかしたら、木村さんより上司なのかもしれない