LOVEPAIN③

同じスタジオ内に有る、
誰かの部屋のようなセットで、
次は主に私のヌードを撮影する


そのセットは、なんとなく男性の独り暮らしの部屋っぽくて、殺風景




私は全てを脱ぐと、ベッドの上で寝転んだ



下半身は軽く布団で隠す




「――もっと、布団を下ろしてみて」


そう言われて、私はそれに応える




永遠にシャッターを押す音ばかりで、

その音を聞いてると段々と気持ちが無になって行く




仕事に集中していると、
その瞬間だけでもこうやって嫌な事を忘れられる










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