ポジティブGIRLと愉快なBOYたち
黎「センセーこの子助けてあげてー」




百「あら藤坂くん。どの子?」




「この子です」




百「うわぁ...」




「今完璧引きましたよね」




百「そんな酷い鼻血久しぶりでつい」




空「百年に1人の逸材ってことだ」




「嬉しくない逸材だ」




百「取り敢えず日陰入って、ティッシュ詰めときなさい」




「なんか雑...」




百「何してたらこんなに鼻血出るのよ」





それは言えない。





架月の胸思い出して鼻血出しましたなんて言える訳ない。


言えたらそれは勇者だ。





ただ架月はわかっているのかじとっと睨み付けてくる。





砂だから転んだって大丈夫なんだろうけどさー、反射的にっていうか男の本能っていうか。


とにかく守らなきゃっていう決して邪な気持ちなどなかった上でおきた事件だからしかたないと思ってほしい。





百「そういえばあなたたちって明日私のお買い物に付き合ってくれるのよね?」




全「え?」





百「あれ?知らなかったの?」






別にどう使われようと覚悟してたからいいんですけど。


...仮にも養護教諭ですよね?





いつ生徒の調子が悪くなるかわからないのにお買い物...!?


なんて呑気な養護教諭だ。





百「楽しみね♪」





うきうきな百合保先生に対して、俺は苦笑い。



まあ、先生がいいならいい、のか?





とにかく里苑さんへの土産話は出来たし、



架月にも俺の意外な一面を見せられたことだろう。





あとは平和にハワイを楽しもう。



3日目は百合保先生の買い物に振り回されるだろうけど...




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