ポジティブGIRLと愉快なBOYたち
さっさと去ろうとする鈴ちゃんを引き留めると、涼しげな瞳が振り返る。





鈴「...顔色凄いことになってるけど」




「承知の上です」




鈴「で、何?」




「未兎ちゃんに明日一緒に自由行動できなくなったって伝えておいてくれない?」





そう言った刹那、変態をみるような目で見られて誤解されてるなと感じ取った。


それを弁解するべく言い訳開始。





「未兎ちゃんから誘ってきましてですね、諸事情によりダメになったんです。信じて」




鈴「鼻血出してる人に言われても説得力皆無...」




「未兎ちゃんに聞けばその辺のことはわかるから!」





どうにかこうにか鈴ちゃんには納得してもらい、俺はハルと夏閃に抱えられて養護教諭の百合保先生の元へと向かう。





黎「つか沙絃のくせに女子と2人きりで自由行動とか生意気だな」




悠「ホントホント、いつの間に仲良くなったんだよ」




「それも秘密」




空「秘密主義過ぎだろ」




架「未兎ちゃん可哀想。ハワイの思い出が悪夢になるところだったんだね」




「待って、架月それどーゆー意味」




架「襲う気だっんでしょ。私みたいに(ボソッ」





わー最後の方の殺気物凄い。



物凄いけど顔赤いー思い出しただけで赤くなっちゃうって初だねー。





「だからあれは未兎ちゃんから誘ってきたのー。あ、架月もしかして」




架「何」




夏「(沙絃変なこと言い出すんじゃ)...」




「嫉妬してる?」




夏「やっぱりそう来たか」




架「な訳 笑笑笑」




黎「怖いほど嘲笑ってるよこの子」




「地味に傷つくんだけど。人の気持ち考えようか」




悠「はいはい、心の傷も百合保先生に治して貰おうね」





ビーチの隅っこにパラソルをたてて生徒たちを見守る何故か水着姿の先生。





先生、ちゃんと怪我人見る気あります?



俺の鼻血の量が増すだけですよ。





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