それでもいい
「緊張するね。」
「そうか?俺は別に。梨帆と同じクラスになれればいいな」
「うん。私も雅と同じだったらいいなって思うよ。」
いよいよクラスがわかる。
玄関を通り、掲示板の方へと向かう。
「あっ!梨帆と雅ーおはよっ!」
「麻耶ーおはよっ」
「おう、安藤もうクラスは見たのか?」
私達を見つけ、掲示板からこっちへ向かってきたのは、安藤麻耶。
私の親友で、いじめられた時に、唯一私を庇ってくれた大事な子。
「うん。見たよ。雅もあたしも梨帆もみんな同じA組だよ!」
「えっ!本当にっ!?良かったー」
「マジかよ、やったな梨帆」
掲示板に張り出された紙。
そこには、A組と書かれたリストに私達三人の名前があった。
嬉しかった。本当に。