イケメン×2+美少女

**玲海side**


今日はえみとデート。



9 : 20 に合流の予定だが、9 : 05 に来てしまった。



少し早く来すぎたか?




そんなことを考えていると…


「ねぇねぇ、君〜!」




頭上から降ってきた声に反応して顔をあげる。




女か…

逆ナンかよ…





「そうそう!君だよ君!」



こいつ声がキモイ…

それに化粧濃すぎだろ…


目の周りが真っ黒だ。


言うならパンダだな…



「…なんですか?」



俺は面倒くさそうに…いや、面倒くさいというのをアピールして返事をした。





「あのさ〜、今からカラオケ行くんだけど〜、一緒に行かな〜い?」



ハッ…



誰が行くか馬鹿野郎…



「…残念ながら、俺今日彼女とデートなんで…」



"無理です"って言おうとしたらパンダが俺の言葉を遮って…




「いいじゃんか〜!そんな彼女どうでもいいでしょ〜?
絶対にうちと遊んだ方が楽しいし〜!」




なんなんだ、こいつ…



いい加減俺もイライラしてきたぞ…



そんな俺に気づかず続けるパンダ。



「ね?行こうよ〜!」



その時、俺の中で何かが切れた。




「…お前みたいなパンダ誰が相手にするか。鏡見てきてから逆ナンしろよな。
まぁ、鏡見てから逆ナンしても男1人捕まえられねぇだろうけどな」



言ってやった。


そしたらパンダは目に涙を浮かべながら走り去って行った。





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