庭師とお姫様 (naturally番外編)
……こんなに早くこの日が来るなんて。
ある程度の覚悟はしていたとはいえ、いざこの時が来ると……不安で足元から崩れ落ちそうだった。
自分ではどうすることも出来ない未来に悲観して、姫の瞳からは涙が溢れ出していく。
人質同然の身で異国に嫁ぐ漠然とした不安……。
姫の悲しみの理由はそこだけではなかった。
細い肩を小さく震わせ、必死に嗚咽を堪えるミリザ姫を、
「……何かあったんですか?」
この数日間で随分聞き慣れた声が呼んで、姫は反射的にそちらを振り返った。
そこに立っていたのは、もちろん庭師の彼で。
思いがけず見てしまった姫の涙にいつもの人懐っこい笑顔はない。
代わりに見たこともない固く真剣な表情で、姫の涙を見つめ続けている。
ある程度の覚悟はしていたとはいえ、いざこの時が来ると……不安で足元から崩れ落ちそうだった。
自分ではどうすることも出来ない未来に悲観して、姫の瞳からは涙が溢れ出していく。
人質同然の身で異国に嫁ぐ漠然とした不安……。
姫の悲しみの理由はそこだけではなかった。
細い肩を小さく震わせ、必死に嗚咽を堪えるミリザ姫を、
「……何かあったんですか?」
この数日間で随分聞き慣れた声が呼んで、姫は反射的にそちらを振り返った。
そこに立っていたのは、もちろん庭師の彼で。
思いがけず見てしまった姫の涙にいつもの人懐っこい笑顔はない。
代わりに見たこともない固く真剣な表情で、姫の涙を見つめ続けている。