interesting
時間を確認すると22時。
1時間半も過ぎていた。


「明日も仕事だから帰るね」


ビールのカンを片付ける。


「送って行く」


青木が言い、非常階段を3階まで降りる。


「なんで私の部屋番知ってるの?」


「郵便物、取ってる時見た。305だよね。それに覚え易いじゃん、503の反対だしね」


あー。傘に入れてもらった日だ。
納得。


「もう、ここでいい」


「今日は無理言ってごめん。それとカレーありがとう。じゃあ、おやすみ。みゆきちゃん」


「…おやすみ」


…おやすみ。


最近使ってないフレーズを口にしたら少しだけ恥ずかしかった。









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