意気地なしの初恋
入院 3日目

今日は、紗羅たちは、それぞれの用事で来れないという。
だけど、駿が顔を見せてくれると言っていたので、嬉しかった。

“ガラガラガラ”
「姉ちゃん!」
「駿。きてくれてありがとう」
駿は直ぐに抱きついてきたこれは、日常茶飯時で我が家にはいつもの出来事だ。
「駿。苦しいよ」
「あっ。ごめんっ!」
「大丈夫だけどね」
そう言って私は、頭を撫でた。
駿は、家の掃除をしなければならないと言って帰っていった。
でも、今日はそんな簡単に終わらなかった。
“コンコン”
「はい?」
“ガラガラガラ”
「よっ。元気か?」
私は、びっくりして、心臓がバクバクいっていた。
< 12 / 41 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop