恋心コロコロ2~天使さまのいうとおり~
「何話してるんだろう?」

窓から乗り出して、良く見ようとした瞬間、

「あ……」


さっきチョコの空き箱からはがした金のエンジェルのシールが、


ひらひらと手のひらから舞いながら


事もあろうか、天使と大天使の前に……


「何これ……」

そう言って拾い上げた天使、

「金のエンジェルじゃない!!」

それを取り上げて、

凝視している大天使

もとい、
尾白凛花さん。


どうしよう、

あたしの金のエンジェル

せっかく手に入ったのに……

なんて悩んでいると、

そんな困った顔してるあたしに、

凛花さんが気付いたみたいで、


「これ、あなたのですか?」

と声を掛けてくれた。

大天使、やっぱ大天使様、

なんでもお見通しなのね。


すっかり涙目になりながら、コクコクと頷いた。


ああ。エンジェルそっくりの出会いドール、

あんたのおかげなの?


なんてことでしょう。


天使があの天使のを視線が、

あたしに今、向けられているんですよ!

今ですよ!!!!




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