恋心コロコロ2~天使さまのいうとおり~
猛スピードで現われたあたしに、

二人はびっくりしていたけど、

息も切れ切れで、

声が出せなかった。


「お前……」

そんなあたしの代わり声を掛けてくれたのは天使、

「そんなに、これ、大事なもんなのか?」


金のシールを差し出した。

て、天使の指が金のエンジェルのシールを、

っていうか、もの前にあこがれの天使がっ


「ひゃ~天使様っ」

「何?変な女」

鼻にしわを寄せて、放った言葉に

自分が漏らした心の声が聞こえてたことに恥ずかしくなった。


「うっすみませんっ」


「こら、セイ、毒舌もいい加減にしないと、

 可愛い後輩がおびえてるでしょ?」


そう言いながら、大天使こと、尾白凛花さんは天使からシールをひったくって、

あたしに手渡した。

わあ、ありがたいような,おしかったような……








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