秋の扇

「ただいまー」

「おかえり!イトぉ!今日も兄ちゃんはイトに会いたかったゾ!」

帰宅早々兄であるカツノリに抱き着かれる。

「うるさい。いい加減暑苦しいわ!来年大学生だろ!?」

「まだ高三なったばっかだもん。それに大学生になっても俺のイトへの愛は変わらんぞ!」

ご機嫌な調子で喋り続ける兄貴。

「シスコン。」

「うっ..それ言うな!」

変なとこで傷付く兄をほっといて自分の部屋にかけこんだ。

..服。何着て行こうかな。

まあどうせすぐ脱ぐだろうからあまり関係ないけれど。。
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