秋の扇
そんなことばかりやっていつも一緒だった。
小学四年生になってまた同じクラスだった。
小四ともなると周りの子達がだんだん異性を意識し始め、私達もそれとなく距離を置くようにはなった。
それでも友達として仲が良かったから別の友達も交えてよく一緒に遊んでいた。
そんな小四のある日。
二度目の隣の席だった私達は班のメンバーで好きな人を教え合おうということになった。
そのころの私はすでにアキが好きだった。
今思えば小四でませていたとも思うけれど。
それでも確かに好きだった。