浮気男と俺様男
「智哉!!待って!!!」
出て行く智哉を追いかけようとすると
「お前馬鹿かよ!まずそれ直せって」
そう言って篤稀くんは私の腕を掴む。
「………あっ…」
そうだ。こんな格好じゃ戻れない。
でも、智哉どうしたんだろ…
朝までの智哉とは違った。
もう何が何だかわからなかった。
篤稀くんがここにいることも。
「俺は教室から逃げてきただけだからな。そしたらお前の叫び声が聞こえて…」
やっぱり素っ気ないけど、
ちゃんと理由を教えてくれる篤稀くん