浮気男と俺様男
「あいつ、お前の彼氏なんじゃねぇの?なのになんで泣いてんだよ」
「……………わからない」
本当にわからないんだもん。
いつもと違う智哉を見て、怖くなったのは事実。
彼氏なのに、さっきだけは智哉とエッチしたくなかった。
「答えたくねぇなら結構だけど。俺はもう寝る」
篤稀くんがそう言ったそのときだった。
「あっ……智哉ぁ……」
入り口のほうから女の声が聞こえた。
それも智哉の名前を出して。