ときには手を
日高くんはやっぱり何も言わず

身じろぎもせず

ただ私の前に立っている

どうしよう…どうしたら…?!



「た、食べますか…?」

悩んだ末に私は

お弁当を日高くんの方に押し出した

恐る恐る顔を見上げると

なんと驚いたように目を見開いている



…もちろん、迫力満点なんだけれど

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