ときには手を
なんかよくわかんないけど
とりあえず答えなきゃ…!
「あ、わ、たしは葉月 透です」
私影薄いし目立たないから
名前知ってもらえてなくて当然だ
そう思って言ったのに
「違うって。それは知ってる」
違っていたらしい
じゃあ何…
「名前、つけて。そのねこに」
やっとこっちを向いた日高くんが指差すのは
私の腕の中でおとなしくしているねこちゃんだった
なまえ…名前?!
「私が?!」
「うん」
うそ…私そういうのすごい苦手
どうしよう何もでてこないよ…