ときには手を
え、え?!

どうしよう完璧に今の聞かれてたよね?

なんで?

なんで私はこんなにバカなの?

たいして所持していない国語力を総動員して自分を罵倒するも

現状にはもちろんなんの変化もない

や、別に悪口を言っていたわけじゃないからいいんだけど、だけどね、そういう問題じゃなくて

「あ…の、」

恥ずかしいんじゃー!

思い切ってそう声を発しながら顔をあげると

「….」

日高くんの顔は悲しいくらい表情がなかった
< 58 / 64 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop