after Shining Moon&Star's 完結
書き終え、あたしはチョークを元の位置に戻す。


「教師、だね?」


一喜が、そんな言葉を向けてくる。


「教師、だよ。今も、これからも、、、あたしにとって彼らは、生徒」

「そうだね。そろそろ、行く?」

「もうちょっと、待って」


そう言い、あたしは鞄の中から、生徒たちに書いた手紙を取り出す。


そして1人、1人の席を回り、机に手紙を置く。


「おめでとう」


そんな言葉を、添えて、、、


「、、、終わった。行こう、体育館」


そして、あたしは一喜と一緒に教室を後にした。


「こんなに生徒たちのことを思ってる教師なんて、いるんだね?」

「何、それ」

「だって、生徒たちのために自分の命を削る教師なんて居ないでしょ?」

< 253 / 310 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop