after Shining Moon&Star's 完結
、、、指輪?


「どうぞ」


一喜は、ドアの向こうの人にそう声を掛けた。


そんな一喜と入れ違いに、病室へと入ってくる。


相手の顔を見て、先ほど一喜に言われた言葉を思い出す。


視線の先には、一樹が言ったように、、、


左手に、指輪が、、、あった。


それを見て、あたしは瞳を見開く。


そして、指輪と交互に、、、今入って来てた、彼、、、


星夜のことを、見た。


ど、どうして、、、?


どうして、星夜がここに居るの?


全然、頭が付いていかない。


寒くもないのに、体震えた気がした。


だけど、それは、、、自分が、泣いていたからだ。


そう、気づくのに、、、


今のあたしの頭では、時間が掛かった。

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