TABOO



美沙を見つめる。
肩に手をかけられる……
美沙は……







……ああ……
クルな……





と思った。
そして美沙もそっと瞳を閉じる……



レイは優しく美沙の唇に……








……キスをした……








振れるだけのキスを……
やがて大人のキスをした。何度も何度も……



とろけるような
口づけと言うのがあるが、レイはまさにソレだった。







……忘れてた……
こんな感覚……







美沙がそんな事を
考えていたらレイが……



『……美沙……帰ろっか…?
これ以上いたら
俺ヤバイかも……』


と言って来た。
一瞬…
そうなってもいいと美沙は思った。
胸が
締め付けられた……


『……美沙……
送ってくよ……』



『……ええ……
有り難とう。
レイ……』



美沙はこの時初めてレイの名前を、
呼び捨てにした。



帰りの車の中は、
レイは恐ろしく
無口だった。
それは美沙も同じだった。



『何処で降ろせばいい?』



美沙には夕飯の、
買い物が残っていたのだ。そう……
美沙が現実に帰る、時間。



『……レイ……
逢った場所でいいわ……』



『……解った……』


レイはまた車を、
走らせた。


< 7 / 10 >

この作品をシェア

pagetop