TABOO
5分もしたら、
潮の香りが鼻についた。
『…海…いいと思わない?俺…海好きなんだ』
『……ほんとね……気持ちいい……』
車の中で流れてる曲も、
心地よかった。
洋楽のヒップホップ♪
レイと雑談しながら時を過ごしていたら、やがて40分程で、海に着いた。
『……はあ♪……
着いたあ♪』
『……レイくん……運転お疲れ様♪』
『1時間ぐらいで
帰るから海辺歩かない?』
『……そうね……』
駐車場に車を止めてルイと、
海辺を歩く事にした。
心地良い風が、
気持ち良かった……
……海なんて……
何年振りかしら……
美沙はそんな事を
思っていた。
『……ああ……
気持ちいーなあ~
海はやっぱり
女の子と来たいよね♪♪』
そう言うと、
レイは大きく伸びをした。そんなレイが少しだけ
大人に見えて、
ドキッとした……
レイが手を繋いで来る。
もう驚きはしなかった。
砂浜に腰を下ろした。
誰もいない、
レイと二人だけの
海だった……
『……美沙……秋の海もいーよね……』