TABOO




5分もしたら、
潮の香りが鼻についた。



『…海…いいと思わない?俺…海好きなんだ』



『……ほんとね……気持ちいい……』



車の中で流れてる曲も、
心地よかった。
洋楽のヒップホップ♪



レイと雑談しながら時を過ごしていたら、やがて40分程で、海に着いた。







『……はあ♪……
着いたあ♪』







『……レイくん……運転お疲れ様♪』



『1時間ぐらいで
帰るから海辺歩かない?』



『……そうね……』


駐車場に車を止めてルイと、
海辺を歩く事にした。
心地良い風が、
気持ち良かった……






……海なんて……
何年振りかしら……






美沙はそんな事を
思っていた。



『……ああ……
気持ちいーなあ~
海はやっぱり
女の子と来たいよね♪♪』



そう言うと、
レイは大きく伸びをした。そんなレイが少しだけ
大人に見えて、
ドキッとした……



レイが手を繋いで来る。
もう驚きはしなかった。



砂浜に腰を下ろした。
誰もいない、
レイと二人だけの
海だった……







『……美沙……秋の海もいーよね……』
< 6 / 10 >

この作品をシェア

pagetop