TABOO




30分ほど買い物をして美沙は、
帰って来た。



---広いーーー



一人の時は広過ぎる部屋。午後3時…
夕飯の支度をするには
まだ早い時間。
ソファーに座り、
レイから貰った
メアドを見つめる美沙。
ふと涙がこぼれてきた。







……レイは……
鮮やかだった……







本当にあんなわずかな時間で……全て
起こった事なのだろうか?



過去…美沙を誘って来た
男達は、まず…
海になんて
連れて来なかった。飲みに行って、
そのままホテルが
お決まりだった。



レイは今までの男と全然違う。
本当に鮮やかだったレイ…見事だと言ってもいい。



美沙のTELNOを
聞かないのも、
美沙には新鮮だった。
メアドだけ、
レイは聞いてきたのだ。
ちゃんと美沙の都合も、
考えている事がわかる。



レイは1時間の間で、美沙の心を
充分過ぎるくらい
掴んでいた。



レイに惹かれてるのが解る……







……逢いたい……







別れたばかりなのに…?
でも…美沙は
素直にそう感じていた。



メールしてみようか?
期待を持たせる事になるのか?
美沙は迷ったのち、


お礼のメールするだけよ……



と、決心して
携帯を取った。
手が振るえる。



初めて恋をした
少女のように……。



『美沙です。
さっきは思いがけず楽しい一時を過ごせました。どうも有難う。』



そう打つのが精一杯だった。
すぐにレイから
返信がきた。



『メール有難う。
来るとは思わなかったから、スゲー嬉しい。
今も美沙さんの事
考えてた。
さっき別れたばかりなのに……
もう逢いたいよ♪
美沙さんは俺の事、どう思ってる?』



絵文字が可愛いい♪



レイはたかがメールでも
どんどん美沙の心に入ってくる。
どう思ってるか?
おそらく美沙も
同じ気持ちだ。
もしかしたら、
初めて逢った時から惹かれていたのかも知れない……







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