LOVEPAIN④

「――おつか……。
広子、どうした!」


扉を開け成瀬は入って来ると、
そんな私の姿を見て駆け寄って来た


すぐに、私は成瀬に抱き締められる



私も逆らわず、その背に腕を回した




ガラス扉の向こうから、
ファンや滝沢さん達に見られている可能性だってあるかもしれないのに



私よりも、その成瀬の行動は軽率だと思うけど、
仕事を忘れて私を心配して抱き締めてくれた事が嬉しい





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