LOVEPAIN④
「おやすみなさい」
「ああ」
エレベーターのドアが閉まる瞬間、
衝動的にボタンを押してそのドアを開きたくなったけど、
必死にこらえた
扉は閉まり、
スムーズにエレベーターが10階に上って行くのを、
階数の赤いランプを目で追う
「髪、伸びたよな……」
前髪だけじゃなく、
後ろ髪にも触れる
実樹子さんに切って貰ってから、
3ヶ月くらい経つ
成瀬に出会う前迄は、
伸びたら時々後ろ髪も自分で切っていたけど、
今はそんな事をしなくてもいい
その時の貧乏な時とは違い、
髪を切るくらいのお金を今は簡単に出せる
それに、一応は私はAV女優で人に見られる仕事
明日、早速美容室にでも行こう!