LOVEPAIN④

ストーカーをこの部屋へとおびき出す為のメールを送信した後、

三咲さんの指示で部屋の電気を直ぐに消した



部屋の電気を消したのは、
私が気を抜き再度寝たと思わせる為に


そして、玄関のドアの鍵を閉めた




今、私達三人は、

戻って来たストーカーに異変を感じ直ぐに気付かれて逃げ出されないように、

電気を消したバスルームに隠れるように篭っている



ワンルームの部屋なので、
他にいい隠れ場所がなかったから




「後、30分くらい待ってみません?
ね?」



「えー!」


そう張り上げた三咲さんの声がバスルームに響く



成瀬は不機嫌そうにこちらを横目で見るだけ




「すみません…。
お願いします」



私が考えた作戦じゃないにしろ、
明日朝から仕事の二人をこうやって引き留めている


申し訳ないな





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