LOVEPAIN④
「初めは、見てるだけで良かった。
この辺りに来た時、運良く鈴木さんを見掛けたり、
夜とか、鈴木さんの部屋に電気が点いてるのを、外から見るだけで」
それを聞くと日暮君は、
けっこう私をそんな形で見ていたのだろう
毎日、四六時中私の事を見張っていたわけではないのだろうけど
「鞄を盗んだ日、携帯の中のメールとかを見て、鈴木さんにはもう新しい彼氏が居るんだ、と思って。
だからかな?
初めは、新しい彼氏との関係を邪魔したら駄目だと思ってて。
いや、もしかしたら、
いざとなるとメールしたり接触したりする勇気がなかったのかも」
多分、私の携帯電話を見て彼氏が居ると思ったのは、
須田からの着信履歴やメールとかかもしれない
特に、決定的な事はメールで送り合ってはいなかったけど
そして、新しい彼氏と言う言い方をされるのは、
日暮君は涼太と私が付き合っていた事を、勿論知っていたし、
別れた事も誰かから聞いていたのかもしれない