LOVEPAIN④

その、成瀬を起こす予定の7時迄、
ずっと起きていようと思っていたけど、

知らないうちに私は眠りに堕ちていた





私の体が持ち上げられて、
ベッドに寝かされるのが分かった




「――ごめん。

他の男から貰った指輪を嬉しそうに嵌めてるお前が、
許せなかった」


目を閉じていても、
声で成瀬だと分かる


夢うつつの頭で、それを聞いていた




「指輪無くしてへこんでるお前見て、悪いと思って。

同じ物用意すりゃあいいだろ、って思ってしたけど」



それは、あの時、指輪を無くして私が困っていた時の事だろうか




「今日のお前見てたら、同じ物ならいいわけじゃないよな」



“――弁償なんて、していらない!
あの指輪が大切なものなの――”


日暮君に言ったその言葉




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