LOVEPAIN④
その後、その向かう道中の車内では、
私のストーカー事件の話をした
始まりから終わり迄、
詳細に説明をする
ナツキは意外にも神妙な表情で、
真剣に私のその話を聞いてくれていた
「ごめん。
俺、お前のストーカーの件、そんな深刻だって思わなかったから。
だから、前電話で話した時、
あんな適当に聞いてて」
「あ、いえ」
そんな風に謝られたりして、
少し驚いてしまう
「もし、まだお前が俺の女だったら、
そんな奴、ぶっ殺してやるのに」
「えっ」
私の事にそうやって親身になってくれて、
そんなナツキに戸惑ってしまうし、
少しときめいてしまう
ナツキにとって、
もしかしたら私は少しは特別な女性なんじゃないかって……