LOVEPAIN④

その後、その向かう道中の車内では、
私のストーカー事件の話をした


始まりから終わり迄、
詳細に説明をする




ナツキは意外にも神妙な表情で、
真剣に私のその話を聞いてくれていた




「ごめん。
俺、お前のストーカーの件、そんな深刻だって思わなかったから。

だから、前電話で話した時、
あんな適当に聞いてて」




「あ、いえ」



そんな風に謝られたりして、
少し驚いてしまう




「もし、まだお前が俺の女だったら、
そんな奴、ぶっ殺してやるのに」



「えっ」



私の事にそうやって親身になってくれて、

そんなナツキに戸惑ってしまうし、
少しときめいてしまう



ナツキにとって、

もしかしたら私は少しは特別な女性なんじゃないかって……





< 310 / 497 >

この作品をシェア

pagetop