LOVEPAIN④
「あ、いや…」
そうますますナツキは動揺している
それにしても、
ナツキのこんな姿を見るのは初めて
「成瀬さん、昔、AV女優の女と付き合ってたみたい。
この仕事始める前。
知ってた?」
多分、あの年上の女性の事だろう
“――末端の名もないAV女優で――”
“――1年くらい、
その女と一緒に暮らしてた。
言わば、俺はヒモってやつで――”
「それは、知ってます」
そう言うと、
ナツキはそれなら良かったと言うように、
安心したような表情を浮かべている
「その彼女、
ある日突然居なくなったって」
“――向こうはある日あっさりと俺を捨てて、
田舎に帰ってお見合いして結婚するって、
俺の前から消えた――”
「成瀬さん、今の仕事を始めてからその彼女を探したけど、
どれだけ探しても見付からなかったって」