LOVEPAIN④




「本当に美味しかったです。
ご馳走さまです」



「はーい。

でも本当に美味しかった?」


そのナツキの空気の読めないような発言


きっと、わざとだ



今、レジでお会計をナツキが払っていて、
目の前の女将さんみたいな人は苦笑していて、

離れて居る大将は、
今にも怒り出しそうな表情で




「本当に、美味しかったですよ。

高いだけあって」


私のそれは、ただの失言だけど




高級寿司のそのお値段は、
二人で4万円以上していた



流石に申し訳なくて、
店を出ると私も半分は払うと言ったけど、




「いらない。

俺の方が稼いでるから」


そう頭をポンポン、
と軽く叩くように撫でられた



なんとなくその仕草で、

この人にとって私がどんな存在なのか分かったような気がする



須田の事といい、
面倒見がいいと言うか、

自分を慕う年下の子とかを放っておけ無かったりするのだろう






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