LOVEPAIN④
◇
「本当に美味しかったです。
ご馳走さまです」
「はーい。
でも本当に美味しかった?」
そのナツキの空気の読めないような発言
きっと、わざとだ
今、レジでお会計をナツキが払っていて、
目の前の女将さんみたいな人は苦笑していて、
離れて居る大将は、
今にも怒り出しそうな表情で
「本当に、美味しかったですよ。
高いだけあって」
私のそれは、ただの失言だけど
高級寿司のそのお値段は、
二人で4万円以上していた
流石に申し訳なくて、
店を出ると私も半分は払うと言ったけど、
「いらない。
俺の方が稼いでるから」
そう頭をポンポン、
と軽く叩くように撫でられた
なんとなくその仕草で、
この人にとって私がどんな存在なのか分かったような気がする
須田の事といい、
面倒見がいいと言うか、
自分を慕う年下の子とかを放っておけ無かったりするのだろう