LOVEPAIN④

「なぁ、AV女優」



そんな感じで、
佐藤雲雀は性格最悪で、

実際にそれを知った私は、
彼と共演した事になんの優越感も美鈴にはないのだけど



人気モデルかなんだか知らないけど、
私はこの人が大嫌い




「――なんでしょうか?」


そう言って、佐藤雲雀を睨んでしまう



目に掛かるその黒い髪


その隙間から、
こちらを負けじと睨み返して来ている




「お前の演技は良かった。
おつかれ」



意外にも、そんな風に誉めてくれた事に驚いてしまう



だから、私から離れて行く佐藤雲雀に、
言葉を返せなかった




それにしても、
私の今日のこの襲われる演技は、

最高に良かったと自分でも思う



数日前の、ストーカーに犯されそうになると言うあの経験が、

活かされている



あの時の恐怖を、
思い出して演じた





< 345 / 497 >

この作品をシェア

pagetop