LOVEPAIN④
「なぁ、AV女優」
そんな感じで、
佐藤雲雀は性格最悪で、
実際にそれを知った私は、
彼と共演した事になんの優越感も美鈴にはないのだけど
人気モデルかなんだか知らないけど、
私はこの人が大嫌い
「――なんでしょうか?」
そう言って、佐藤雲雀を睨んでしまう
目に掛かるその黒い髪
その隙間から、
こちらを負けじと睨み返して来ている
「お前の演技は良かった。
おつかれ」
意外にも、そんな風に誉めてくれた事に驚いてしまう
だから、私から離れて行く佐藤雲雀に、
言葉を返せなかった
それにしても、
私の今日のこの襲われる演技は、
最高に良かったと自分でも思う
数日前の、ストーカーに犯されそうになると言うあの経験が、
活かされている
あの時の恐怖を、
思い出して演じた