LOVEPAIN④

「そうか。

駅前にある“響屋”って居酒屋に19時に」



「はい…」



成瀬はそんな風に必死になっている私の気持ちになんか、

気付かないだろうけど




その後も、当たり障りのないような会話ばかり



夕べ観たテレビの話とか




以前のように、
私は成瀬に対してあからさまに好意を見せる事もなければ、

成瀬も私に以前のように特別に優しい言葉を掛けて来なくなった




今の私達の関係は
終わったと言うよりも、



はじめから何もなかったかのように





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