介抱係は気苦労が多い



ドサッ


ベッドに身体が沈む。




ちょっと展開早くない?!



「ま、待ってください!」



それより前に言わなきゃいけないことがある。



「何?」


彼は不満げな顔をする。



「あ、あの。さっき、“たぶん好き”って言ったんですけど、撤回します」




「今さらなしとか遅いんだけど」



整った顔がぐっと険しくなった。







「…あの、たぶんじゃなくて」




美羽ちゃんの彼氏がゴリ長なのはびっくりしたけど


本当に佐伯先輩のこと好きじゃないってことがわかってほっとした。



佐伯先輩はちゃんと伝えてくれたんだから


私も。






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