ミステリークローズ
「と言うことは、死亡したのは昨日の夜8時から10時ですね!」




と、意気揚々と言ったのは先月配属されたばかりの高野 大翔だった。
大翔と書いて"たいが"と読むのだが、よく"タイショウ"と呼ばれる。



「あのな、タイショウ…誰にでもそんなこと分かるんだわ…うん」



キッパリと高田が言う。



「はい?それと、タイショウじゃないです!タイガです!タ・イ・ガ!タイガ!」



だめ押しの天然ボケ…



「お前よく刑事なれたな…」



「よく言われます。」




更に、最初の事件で死体見たときなんてヤバかった。


『わぁー、本物の死体だ~』


など、皆が怒りを一瞬にして通りすぎ、呆れてしまうことばかりを発言している。





「んじゃ、俺、まわり見て来ますね。」



八多野が勝手に捜査を始める。
< 7 / 14 >

この作品をシェア

pagetop