Innocent Smile~ずっと一緒に~
「私に何を教えろって言うのよー! 冗談じゃないわよ!」
私だったら、女だから…
優しく仕事を教えてもらえるとでも思ってんの?
社長の息子だからって、ワガママ言い放題なんて、とんでもないよっ!
「ねぇ、それって何とかならないのかな?
すごい嫌なんだけど。
部長に言うだけ言ってみても…ダメかな?」
「ダメだろうなぁー。
おたくの水田部長、いつも流される感じだし。」
うちの部長は、はっきり言って当てにならない。
毎日、のんべんだらりと仕事をしているもの。
今回のことだって、絶対に当人である私の耳に入れることを忘れてるに違いない。
「それに……
水田部長が上に何か言ってくれたとしても、相手は社長の息子だぞ?
……逃れるのは…まず無理だろうな。
販促部で佐那子より新人指導に長けてるヤツもいないし。」