Innocent Smile~ずっと一緒に~

冗談めかして言ってるけど、
冗談なんかじゃなさそうなのは、感じ取れた。

でも、どこまで本気なのかは…わからない。


だって本当に私のことが好きだったら、
恭哉から奪い取るってことも、考えられなくないはずだし。

そこまで本気じゃないってことだよね。


「もし、私が別れても……聖二と付き合うとは限らないよ?」

「アハハ……そうだな。
でも、そん時は俺、頑張ろう~っと。」

「残念! そんなに簡単には、恭哉と別れません!」

「げっ!」


聖二とは、こんな風に笑って冗談言ってるのが…
一番合ってると思うんだけどな。

これくらいの距離が一番いいよ。

近づきすぎたら、この関係も壊れちゃいそうだし。


ずっと、聖二とは良き“同僚”でいたい。

仕事の悩みも打ち明けあう、“戦友”でいたい。



< 230 / 374 >

この作品をシェア

pagetop