Innocent Smile~ずっと一緒に~
その男性は少し頷きながら私を見つめると、
静かに穏やかな笑みを見せて、私に椅子に腰掛けるように勧めてくれた。
「すみませんね、急に呼び出したりして。
私は、社長秘書をしている山口といいます。」
想像していたより静かで柔らかい印象の山口さんに、ちょっとだけ安心した。
もっと…見るからに怒った顔の、イカつい感じの人だったらどうしようかと思ってたから。
「今日は、落ち着いて並木さんと話がしたいと思ってますから、
どうかリラックスしてくださいね。」
初対面だからなのか、山口さんが出来た人だからか、
かなり年下の後輩である私にも優しく敬語を使ってくれる。
柔らかい雰囲気は、こういうところからも表れているんだろうなと思った。
「突然呼び出されて、ビックリしたでしょう?」
「あ……はい…」
「お話ししたいことというのはね、
……恭哉さんの、ことなんですよ。」
そうだとは思ってたけど。