Innocent Smile~ずっと一緒に~

「大学生の時代から、恭哉さんは女性関係が派手でいらして……
社長もわかってて目を瞑っていらっしゃったんですけど。」


『女性関係が派手』のところだけ、少し強調して言われた気がする。

いや、山口さんは穏やかな表情をしているけど、きっとわざと強調して言ったんだ。

私が落ち込むように…?


「しかし、目を瞑るのも学生の間だからです。
社長が作られた会社の可愛い社員に手をつけたとあっては、
黙っていらっしゃいません。」

「……あの…」

「本当に申し訳ない…。
恭哉さんにもう少し、節操があればよかったのですが。
どうせ恭哉さんが貴女にちょっかいを出したのでしょう。」


それじゃまるで、恭哉が一方的に口説き落としたような言い方だ。

かなり話も本題に入ってきたのか、
さっきから山口さんの表情も口ぶりも、心なしか硬くなってきていて私も少し萎縮してしまう。

それでも、私は頑張って口を開いた。



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