Innocent Smile~ずっと一緒に~
その瞬間、心臓発作でも起きたかのように、
私の心臓は飛び出すくらい大きく脈打つ。
携帯を耳に当てながら、咄嗟に恭哉のデスクのほうをチラっと見ると、
席を外していているみたいで恭哉の姿はなかった。
「もしもし、お疲れ様です。……並木です。」
『あ、山口です。お疲れ様。
すみませんね、今……大丈夫ですか?』
そう言われて、辺りを見回しながら隣にあるミーティング室に駆け込んだ。
「……はい。大丈夫です。」
『すみませんが、今…仕事がお手空きなら、
7階の小会議室まで来てもらえませんか?
……少し、お話ししたいので。』
気遣いながらも淡々と用件を伝えていく山口さんの言葉を聞いていると、
額から嫌な汗が吹き出てきそうだ。
私はデスクの上を軽くまとめるように片付け、そっと小会議室へ向かう。