Innocent Smile~ずっと一緒に~
人の口に、戸は立てられないとはよく言ったもの。
噂が広まるのなんて、あっという間。
「ですから…貴女を秘書課に、と思いましてね。
秘書課なら、普通の部署と関連がありませんし。
私もいますから、できるだけ守ってもあげられますしね…。」
そうか……なるほど。
それで秘書課に私を……
さっきの『都合』って、そういう優しい配慮だったんだ。
「すみません……ありがとうございます。」
座ったまま、ペコリと山口さんのほうに頭を下げた。
「でも……噂というのは怖いもので……
あることないこと、悪いほうに流れかねません。
そうなったときは……次の手を打たないと。」
「次の…手?」
安心したのは、一瞬だった。
またこの山口さんの言葉に、すごく不安にさせられる。