Innocent Smile~ずっと一緒に~

でも彼の印象が少し変わったのは、その後数日経ってから。

うちの部での仕事を少しずつ教えたんだけど、意外にも飲み込みが早い。


仕事は……わりと見込みアリかも。

それに、仕事中の態度も真面目で、まるで別人みたい。

その調子でずっと“チャラ男”を封印しててくれたらいいのに、って思うくらい。



この日はいつも以上に、バタバタと午前中が経過した。

そしてお昼休み……


「恭哉くん! 一緒にお昼ご飯行きましょ!」


12時ピッタリになると、背後でそんな女の子の声が聞こえてくる。


振り返ってみると、そう声をかけていた主は、
なんと優子ちゃんだった。

その後ろで、遥ちゃんもにこにこと期待に満ちた笑顔を向けている。


はぁ、二人とも……

うちの部の新人の女の子たちは、
あの“問題児”にどうやら興味があるらしい。

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