シスコン総長VS溺愛総長!? 2R
男たちはいきなりあたしの腕を掴みながら外へ連れ出そうとする。


「ちょっと、離してよ!」


思い切り腕を振っても全く離れない。


どうしよう‥‥


「いいじゃねぇか、仲良くしようぜ?」


「したくない!」


ずるずると引きずられながらとうとう門まで戻ってきてしまった。


「なにしてやがる」


頑張って反対側に体重をかけていたのを、聴き慣れた声に安心してやめたから腕を引きずっていた男が軽くよろめく。


「し、」


眠そうにあくびをこぼしながら、目線だけはずっとこちらを睨んでる。


「白鬼!」


「いいから早く答えろよ」


1歩踏み出したカナタに隣にいたレオが


「もうタイムオーバーじゃね?」


ゆっくりと口角を上げながらつぶやいた。


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