Snow&Cherry
「いちいち呼び出すのやめてもらえる?僕だって暇じゃないんだよ。」

ハルはふうっとため息をつきながら言った。
そして、オレが見せたヒメリンゴの画像を見ると、びっくりしたような嬉しそうな顔をした。


「これを佐倉に持たせたのはお前か?どういうつもりだよ!」


ふざけんな、と言いかけたオレの唇にトンっと人差し指で触れるハル。
そして、「これも全部、サクラが決めたことだよ。」と笑った。



「サクラが書いたんだよ?このノート。本当は殺人現場に置くっていうシナリオだったんだけど、それだとあからさまだろ?だから、花瓶に。」


良い考えでしょ?と言わんばかりのハルの表情は、さっきから楽しそうだ。
なにを考えているのか、さっぱり分からない。
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