誰かのために
放課後、すぐに学校を飛び出して美菜のいる市立病院へ走った。

病院へ行く途中美菜が大好きなチョコとアイスを買っていった。

昨日も会って話したのに、いざ病室を開けるとなったらドキドキする。

さっと扉を開けた。
美菜は…寝ている。起こさないようにベットに近づいた。

顔色も思ったよりいいみたい。よかった。

少したった。

『あんたのせいだよ。』

ボソッつぶやいた。

寝言みたいだ。

あんたってだれ??

そのあとどれくらいたっても美菜は起きなかった。

だから、お土産は冷蔵庫に入れて帰ろうと思う。

部屋を出るとき美菜の目があたしを睨んでいた気がした。
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