あたしこそが最愛最高の姫である





俺らが言えることじゃない。






族のなんてやって、しかも頭をやってる俺がさらに言えることじゃない。







でも……







生徒会のために人を簡単に突き落す姫を、狂っていると思った。






狂ったほど美しい容姿を持ち、狂ったほど生徒会に愛を注いでいる姫。










なんなんだ。







ただ、俺らはその狂った渦に巻き込まれたのか。と、それだけは理解できた。








「あ。で、俺らがちょーっとクソ女を尾行すれば、その女が遊んでるなんて簡単に分かったから。そこから調べればいろんなことが出てくる出てくる。まぁ最初に留年してたって情報を美玲が持ってきて、それの原因をとにかく調べればなんと妊娠とか出てきてたしな」












「それに美玲を襲わせようとした奴らも、クソ女のセフレだったらしいしー」








______「ま、男としても社会的にもその男たちは再起不能にしたけどな?」












「その男たちも馬鹿だよねぇー。美玲や蓮や俺たちを誰だと思ってんだろ。篠原グループ、とか九条コーポレーションとか知らなかったのかな?バカなことをしでかす奴は本当に馬鹿だ」










くすくすと笑っている女顔。





にやりと笑っているチャライやつ。








こいつらも、狂っている。









それに篠原グループも、九条コーポレーションも日本で有数の大企業。






篠原グループにおいては海外進出を果たして、海外での活躍の場を広げている。










………よく思い出せばあいつらの苗字と会社名、同じじゃねぇか。










「………とんでもねぇな」









もうここまでくれば乾いた笑いが漏れる。








「まぁ俺らの両親も会社立ち上げてるからな?もちろん直も。俺らすんごい人らしーぜ?」
















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