あたしこそが最愛最高の姫である
和矢side*
……俺、もう人生終わるのだろうか。
煌と蒼と玄武の凄まじい睨みを一身に受け、数秒先の未来に不安を覚えてしまう。
「あ゛?もう一度言ってみろ」
そして煌をキレさせてしまった。
蒼は何が楽しいんだか満面の笑みだ。
玄武はパソコンをずっとさっきから見ているものの、たまにチラリと俺を見る視線が人を殺しそうで本気で怖い。
「い、いや…。こればかりはどうしようもないっていうか…?」
いつもは何も感じないソファーも、今日は最高に座り心地が悪い。
「お前さ、何しでかしたのか分かってんの?」
そして蒼が最高に輝いている笑みを向けて残忍な言葉を俺に投げつける。
その笑顔が心にぐさりと突き刺さること、絶対分かってやってるだろ。
「……今回一度きりにするつもりだったんだよ。彼女が生徒会の姫って事が分かってるから、最初で最後の思い出作りって思っただけで…」
「その考えが甘いんだろーが」
「自分の立ち位置ぐらい自覚しとけよ」
……ダメだ。
厳しすぎる言葉しか飛んでこない。
実桜ちゃんはただ困ったように薄く笑っているだけ。
……こんな時でも笑えるとか、尊敬ものだ。
「聞いてんのか?あ?」
お願いだから俺の痛みを理解してください。
たぶんもう美玲ちゃんとは会えないだろう。
ご丁寧に美玲ちゃんからもう会えないってメール来てたし。
メールもしてくるなって遠まわし気に書いてたし。
……ずっと中庭で感傷に浸っていたものの、下っ端に見つかりここまで傷も癒えぬまま引っ張られてきた。
そしてこの仕打ち。
「……俺さ、何か間違えたのかなぁ」
「当たり前だろ」
「生徒会の姫さんとかまずお前には無理だろ」
……誰か、俺を救ってください。