【完】恋愛距離*.゜ーボクラノキョリー
でも、わかんなくなった時だけって言ってたし、まだわからないと言われたわけでもないし。
だけど、横で頭を抱える木村君を見ていると集中できなくて、我慢できなくなって私は口を開く。
「……わからないなら、言ってください」
何のために、隣に座るのを許したと思ってるのか。
それに、わからなかったら教えてって言われたのに、頼られないのは少し気に食わない。
……なんて、私じゃ教えられないっていったのに矛盾してるけど。
「ちゃんと教えますから」
「あ、は、はい……」
木村君は呆気にとられたように目を丸くしていたけど、じゃあ、と暫く逡巡すると、ノートの一点を指さした。
「じゃあここ、教えてください」
問われた所は自分でもうちゃんと復習していた所だったから、すぐにわかった。
「えっと、ここは──」