【完】恋愛距離*.゜ーボクラノキョリー
救われたよ。
渓人君がいたから、ここまで来れたの。
私はひねくれないで、生きてこれた。
「渓人君……っ」
「あーもー、泣くなって!」
きっと私は、忘れない。
渓人君に助けてもらったこと。渓人君と付き合えた日々を、忘れない。
子供みたいに泣きじゃくる私に、渓人君は呆れたような顔をしてから、耳元で「あいつと幸せになれよ」と囁いてくれた。
ねえ木村君。まだ、間に合うなら。
……今度は私から、好きって言ってもいいですか?